離婚を経験している子ども達は、2019年の厚生労働省の統計では、約206000人です。

親が離婚したら、子どもはどちらかの親についていかなければ、なりません。

その親がいないときは、祖父母が世話をします。

今回の最高裁での判断は、母親の代わりに孫を育てた祖母の「監護権」が認められなかった

ケースです。家裁も高裁も祖母の「監護権」を認めたのに。

 コロナ禍の前から、両親の離婚で、バイトしながらゆずりは学園に通う生徒は、半数を超えました。

もちろん、さまざまな家庭の事情で、親が育てるのではなく、祖父母が育てるケースもあります。

 

小学生の低学年で、突然母親が家を出ていき、中学になって、また突然母親が男と一緒にもどり、

祖父母の家から、母親と男との家に暮らすことになった少年。

「おばあちゃん達と暮らしたかった」

でも、中学生だから、仕方なかったと言います。住み始めて最初は、優しかったおじさん。

そのおじさんが、少年の顔をじっと見て、「お前、カラコンしてるのか」と声を強めて聞きます。

「してないよ」と答える少年。6年間も暮らしているのに、何も知らない。

ハーフです。髪の色も、肌の色も、瞳の色も違います。

そんなことも知らない同居人。子どもがなつく訳がありません。

生きていくのが苦しいと言います。複雑な家庭ですと言います。

学校の先生も理解してくれません。「だって、そんな家庭内のこと、先生に言えません」

 

教科書代金を直接学校に払いに来るようにと、学校の先生が言いました。

バイトで、その教科書代金を払うために頑張っている生徒に対してです。

田原市から、交通機関を使って、豊橋市まで。バイトを中断し、自転車しかないから、交通機関を使い、

なぜ、そこまでとの私の質問に「本人の気持ちを聞きたい」とのことで、学園訪問になりました。

確認でもなく、支援ではなく、お説教でしたが。

祖父母が世話をしていたら、死なずに生きていける子どもも多くいます。

子ども達を守るための法律であってほしい。父母のみの監護権では子どもにとって、つらい判断です。

多くの現状をもっと知ってほしいです。最高裁の判断は間違っています。