あの日の前に、暗い雨の中を歩く一人の女子高校生を見つけて
私たちの車に乗せたことがあります。
親類の子のところに来て、帰るところだと言いました。
もう日は落ちて、携帯電話の光で雨の中を歩いていました。
そこから田原駅まで歩いていくと約40分くらいかかるでしょうか。街路灯もない、民家もない、白谷から田原消防署に向かう
セメント砕石場のところです。雨も降っていますが、傘をさしていません。
豊橋の有名な進学校に通っていると言いました。
「学校は楽しいですか」
「はい。学校は楽しいです」
無事にその生徒を田原駅に送りました。
これが今回の悲しい事件に関係あるかどうかわかりません。
学校は楽しいところであってほしい。
でも、このコロナ禍でもありますが、
子ども達の心の中の深い部分には、大人が入れないです。
理解しようとしても入れない。
「笑っていても苦しいんだ」という言葉は
子ども達の闇の部分です。