社会に出ていくことは、いろいろな壁もあるでしょう。

3月に卒業していった生徒たち、それぞれが自分の道に向かって出ていきました。

家出した少年たちも、同じです。

「頑張ります」と言う言葉を残して、今日少し遅れて、自立の道に進みました。

後は、少し支援するだけです。

布団もお皿も、ゆずりは学園にあるものは、持っていきます。

家族から、追い出された少年も、ここでもう一つの家族が出来ました。

仲間が出来ました。

「別れるのは寂しい。今から荷物を取りに行くけど、ハグしたい」とゆずりは学園に向かいました。

 

家出から、24日間の少しの間、一緒に住んだ仲間です。

海から上がった時も、濡れた体を一緒に風呂に入り、夜通し話し、笑い、

時にはママさんから怒られ、そして、新しいアパートもパパさん、ママさんと見に行き、

やっと新しいもう一つの居場所を見つけました。

 

協力してくれる人が周りにいると、自立できます。

誰でもいい、誰か一人でもいい、自分を認めてくれる人があれば。

 

コロナ禍であり、少子化であり、私立高校、公立高校無償化の波で、

今年も新入生はいつもの1割です。

でも、何とかこの居場所は継続していきます。

病気から頑張って、立派な記録を出した池江さんの涙、本当に頑張りましたね。

若い子が頑張っています。うれしいです。