もうかなり前です。初めて赴任した学校で、授業が始まっても帰って来ない生徒。
生徒たちに聞きました。
「あいつ、放課の間は、トイレに入れないから、授業が始まってから、トイレに行くよ」
友達はみんな女の子。女の子たちも、そっと大事に友達として付き合っていました。
話しことばも、動作もみんな女の子です。
それでも、男子生徒は「ああいうやつだよ」で終わり。
女子生徒は、むしろ仲の良い友達。
学校内でも、彼のトイレを尊重。
今、思うと、性的少数者への配慮が出来ていた学校だったのです。
日本でも、初めて「性の多様性」条例が制定されました。
やっと、その時がきたのですが、まだ日本の中で、たったひとつの県です。
スカートの履けない子、スカートを履きたがる子。
女の子はピンク。男の子は青。髪の毛が長い、短い。
すべて決めるのは、お互いの心の中を尊重しているのではないのです。
性の多様性は大切です。
教員の考えの多様性も必要です。
子ども達の悩みに向き合うことが大切です。
今日は、まだ進路が決まっていない生徒の会社訪問でした。