昨日は、フリースクール部門の最後の日となったのも、急のことでした。迎えの保護者の方に、3月からの休校を説明したばかり。すると、また今日、卒業式会場から電話がありました。「50人以下なら、許可しますが、50人以上なら中止していただきたいと思います」とのこと。

 1年前から、卒業式は計画しています。2月に保護者会をして、この卒業式の詳細を保護者の方がたに説明したばかりです。来賓の参加を断ったばかりです。

卒業式の中止依頼があるなんて、思ってもみませんでした。中止か延期か、延期は難しいです。会場が取れることはあり得ません。中止はもっとできません。この日のために、生徒たちは、バイトをし、レポートをし、スクーリング学習をし、時には確かに楽しい時もあったでしょうが、苦しい時もあった生徒もいます。中学から、不登校の経験をしてきた生徒もいます。前の学校から転校してきた生徒も多いです。いろいろなことを乗り越えて、高校卒業資格を取得した、このことを保護者の方の目の前で、親子で喜ぶことが出来て、次の道に進む日になるはずでした。

 「保護者の方の出席を止めると、50人以下になります」と答えました。

この卒業式を楽しみに、遠く県外から見える保護者の方もあります。またやっと休みを取って、この日を楽しみにしている方もあります。中には、世話になった祖父母の参加も申し出たケースもあります。しかし、卒業生と教職員を合わせると、47名です。

 すぐ、スタッフの先生たちにこの連絡をしました。驚くしかありません。

家に帰り、新聞の東三河版に「市は27日、50人以上が集まる不要不急なイベントは中止または延期することを検討するよう、主催者に求める基本方針を示した。」と書いてありました。

 「不要」でも「不急」でもない、卒業式です。お母さん、お父さん、孫の卒業を楽しみにしていたおばあちゃん、おじいちゃん・・ごめんなさい。