写真には、袴姿の女子生徒に証書を渡すところが出ています。背景には、三河湾と椅子に座る卒業生たちが映っています。

木曜日は本当に天気に恵まれました。暖かく、風もなく、昨年度よりも寒さを感じることも少なかったです。コロナ禍で、最後の高校生活の3年生は、イベントも少なかったです。生徒代表の答辞を読んだ生徒が、乗馬体験のことを話しました。外での密にならない乗馬体験だけが実施でき、それを答辞の中に入れました。馬の背中に乗るまでの、馬との信頼関係を築く過程が大切だと書いてあります。

 4月からは、大学に行く生徒、専門学校に行く生徒、会社に就職する生徒とそれぞれの道に進みます。不登校から、生きにくい経験を克服して、社会へ自立していきます。

この約50年、いろいろな生徒との出会いがありました。どの子もかわいい。どの子もいかなることがあっても見捨てない。2000年の教育現場。道具器具庫のガラスが割られる音。その場所に駆け付けます。男の先生方は、かなり離れた体育館の前に向かいます。

一人の生徒が叫んでいます。ガラスはまだ割られていきます。

駆け付けた私に、「お前も俺を見捨てるのか」と叫びました。

3年間、毎日、おにぎりを作って、持って行った私に向かって言った言葉です。

「やめなさい」と声を掛けました。

後に「先生の声だけは聞こえたよ」と言いました。

子ども達は、教師が親が大人が見守っていくことが大切です。子ども達を死なせてはいけません。

今日は、卒業アルバムの最後の校正に入りました。テレビカメラもところどころ映っています。

コロナ禍で、二度目の駐車場の青空ドーム卒業式です。外は雷が鳴っています。本当に晴れた日に開催できたことを、感謝します。月曜日は、お花をくださった人々、祝電を下さった人々に写真と礼状を送ります。新入生の準備にかかります。7名行くかな?消えた子ども達です。元気でそれぞれの進路を迎えてくれるといいですが。