約6か月間、警察やら行政やら、相談所やら、病院やら多くの機関との連携をしながら、
ひとりの生徒の支援をしてきました。
家族だけでは難しいケースもあります。
病院へ行くか、ゆずりは学園に行くかの選択。
子どもはゆずりは学園を選択。
急遽、部屋の準備。
時には、深夜まで家族を呼んだり、行政が来たり。
電話だったり、メールだったり、いろいろ対応しましたが、
それでも2か月以上は宿泊させることも出来ず、家庭に戻しました。
落ち着いて暮らす方向に向かっていました。
私たちの高校には入学せず、他の夜間高校に入学。
昼間の時間をフリースクールでと言う希望で、再びフリースクール高校生の部開始。
「夜間の高校に行くために、フリースクールでリラックスし、落ち着いて夜間高校に行っている。
ストレスでいっぱいになるから、フリースクールで発散している。今日はいろいろ壊したくなった。
壊していけないなら、人を殴りたい。嫌がることをして何が悪い。悪口や暴言を言って何が悪い。」
スタッフへの暴力、暴言、他の子どもへの暴言、嫌なことをしないと言うと、もっと激しくなります。
落ち着いて話すと、素直に聞きます。優しい面を出します。明るく帰宅します。しかし、繰り返します。
他の子ども達からも「もっと大人にならないと」と言われても、
「なぜ自分が我慢しないといけない。悪口を言っても、聞かなければいい」と言います。
「悪口や暴言やいじめをしないと、ストレスの発散が出来ない」と言います。
もう、これ以上は限界でしたので、「退学処分」としました。
救えないケースでした。残念ですが、20年フリースクールをしていますが、二人目の退学になりました。