雲が空を覆い、時々雨も降り、それでも開会式には太陽がのぞくそんな天気でしたが、今年はカヤックも海岸清掃もできました。

 ゆずりは学園の駐車場で、準備体操。58名が目の前の三河湾に出かけます。カヤック体験に参加する人は、15名。パドルの練習をして、前に進む、右に進む、後ろに進む、そして出発。

波はありますが、安全に注意して学習体験開始。海の中で自分の手を動かすことしかカヤックを動かせません。ゲームの好きな現代の高校生も、舵取りには最初は大変そうでしたが、みんなどんどんうまくなって、陸地の方に戻って来ます。「海の中では、他人を頼ることはできません。自分一人で生きていく体験学習です」このカヤック」はいつも、そんな気がしています。

 ブーメランを止めるためにと海岸清掃の説明をしました。

マリアナ海峡の一万メートルよりさらに深くの海底で、色鮮やかな微細のマイクロプラスチックの有害物質が見つかったとのニュース。人間が捨てたプラスチックが海を漂い、小さくなって、魚がそれを餌と間違え食べてしまい、それを人間が食べ、発がん物質のマイクロプラスチックは、人間を癌へと導いていく、ブーメランです。

 生徒たちの感想にも、多くの「ブーメラン」が書かれていました。

ゴミの袋は174袋。ゆずりは学園の前の三河湾だけで、今日の一日のゴミの量です。マリアナ海峡のニュースも含め、「エンドレス」と手伝ってくれた保護者の方の言葉です。