今回、まとめの本を出版するにあたって、この20年間の新聞掲載をまとめてみました。フリースクールを始めたのは、2001年5月1日。自宅でスタートしました。生徒2人から始めました。そのことを取材してくれたのが、中日新聞でした。2001年5月16日「夫婦で自宅にフリースクール」

の記事が最初です。その後、中日新聞が50回、東愛知新聞が2002年1月27日「地球環境を守ろう!早川鏡子のエコロジートーク」から50回、東日新聞が2001年10月10日「自主性を大切に受け入れ、仲間いて楽しく勉強」から47回、朝日新聞が「朝日新聞社から情報交流会 子どもの居場所」から3回、毎日新聞 2010年1月18日「発達障害 現場で理解されず」 読売新聞 2019年10月29日 「大賞 不登校学びに寄り添う」から2回 東京新聞 2018年10月15日「受話器の先に 天国の君が 自殺した少女へ」 ジャパン タイムズ

 本当に多くの新聞取材に感謝いたします。

「森の音楽会とフリーマーケット」は2005年4月24日の記事です。森の中にテント、机を置き、約500人の人々が集まって、音楽家の方4人に来ていただいて、弦楽四重奏をしました。自然な森の中に響き渡るバイオリンなどの音色、森の学校オープン記念でした。2006年11月5日の記事は、名古屋から記者の方が来て取材でした。岐阜県の瑞浪市でのいじめによる中学生の自殺事件についての取材でした。

 それから、もうかなり年月が経っていますのに、まだまだいじめによる自殺はあります

今日も小学1年生がひとり、入校してきました。毎日、学校から登校刺激の電話があります。「娘が泣いています。もう学校に行きたくない。だから今日は休みます」と言っても、毎日電話が入ります。保護者の会社にまで電話が入ります。保護者が電話に出ないと、祖母の家に電話が入ります。祖母が言います。「赤ちゃんなら抱いていけます。泣いている孫を引きづって車に乗せます。でも雨の中、車から出ると土の上に座って泣いています。びしょ濡れになって・・・学校に来いと指切りげんまんさせられて、そこからごはんも食べなくなりました」

 小学1年生が「私の心の中の色・・真っ黒だよ」と言います。

苦しんでいます。学校は苦しいのなら行かなくてもいいのです。先生方の対応は違っています。先生が子どもを支える方法が違っています。

 新しい友達が入ってきました。小学2年生の子が、「僕は先輩になった」とパソコン学習をその子に譲りました。5年生、6年生の子どもたちと楽しく笑っています。私がどこまで生きていて、この居場所作りが続けられるのか・・若い人たちにお願いするしかありませんが。