とても、深い内容の映画なのですね。

「いじめは 一人に対して大人数が起こすもの。被害者に目を向けがちだが、加害者になる可能性の方が高いことを想像してほしい」と、映画監督の内藤瑛亮さんがいってみえます。

難しいテーマです。どこに焦点を置いても、難しいです。しかし、どこかこのいじめがなくならない現実の中で、なにか打開策になってほしいと思います。この中日新聞の記事の中で、罪を犯した子どもと大人や社会がどう向き合うかを描き続けてきたという、愛知教育大学卒の先生が作った作品。問題のある子どもたちに向き合った経験からの「許された子どもたち」の映画化。

 「誰もが被害者にも加害者にもなり得る。罪を犯した子がどうすれば贖罪の道を歩めるか、自分のこととして考えてほしい」と内藤さんが書いています。誰もがなりえる、被害者にも加害者にも・・・被害者にも加害者にもならない対策も大切です。

 20年前にいろいろな問題行動を起こし、警察やら少年院やらで経験をした教え子と今も向き合っています。その彼との会話で、

「俺はいろいろな経験をしたでしょう。だから、今、目の前にいる多くの人が、人間として小さいなと思うことがある」と語ってくれました。

「みんながささいなこと、小さなことで怒っていたりするのが分かる。もっと大切なことがあるんじゃないかと思う」・・私の本の中で、「先生の声だけは聞こえたよ」の少年です。もう35歳になりました。立派に働いています。素敵な大人になっています。実際にその少年から青年への成長を見ていますので、今回の「許された子どもたち」の映画は観たいと思います。ただ殺された被害者の悲しみ、辛さをどう映画の中で扱っているのかも重いテーマだからこそ、難しいと思います。

 3冊目の本の準備を進めています。9月中旬の発行予定です。