今回、第13回よみうり子育て応援団大賞をいただきました。その紹介文で、「民間の優れた子育て支援活動を顕彰し、サポートする」読売新聞社の賞です。選考委員長の子安増生京都大学名誉教授のお言葉に「子育て支援活動の評価に際しては、支援を必要している子どもやその保護者に何をもたらしたのかが見えていること、すなわち支援の可視化が大事だ。今回の大賞受賞団体(ゆずりは学園)は支援の具体的な成果が明確に表れていることが、高く評価された。」とあります。2001年からの活動に対しての、これからの大きな活動目標が出来たように思います。

 通信制高校に関する調査で、文科省から委託を受けた大阪市立大学の先生方がゆずりは学園を訪問されたことがあります。その時の先生方の評価も今回と同じ「高校生の卒業後の支援」が十分になされていると言われました。「個性」に対しての対応は、どうしたらその個性を生かして、社会に出た時に、その才能を活かせられるかを見届けながらの指導です。

 2年前に、カウンセリングに見えた親子が今、通っている就労支援施設の場で、「なかなか合う仕事にマッチングすることは難しい。見つかるまで10年かかる人もいるから、そう覚悟してください」と言われ、それではこの子が40歳になって、母親がそれまで待てないかもしれない、その時に沓名先生のことが頭に浮かび、2年ぶりですが、と今日見えました。

 青年の持つ能力は、パソコンの資格も英語力もかなりあります。ただ「コミュニケーションが苦手で」と言います。「慣れた環境なら大丈夫です」、会社の仕事内容、そして、私たちがこの年月で協力してくださっている多くの会社の社長さんたち、私たちの学園の生徒さんたちでなく、青年の支援も始まっています。