「ママさん、母が挨拶に来ました」と卒業式関係でバタバタしている昨日、1人の青年が母親と学園に来ました。
お礼の手紙が、菓子箱に乗せてあります。
「求人情報誌に、ゆずりは学園の広告を見て、藁にもすがる思いで電話したことを、今でも鮮明に覚えています。ママさんは、母である私をも、優しく包み込んでくれました。辛く苦しく、心を閉ざしていた息子が、ママさんと出会って話をしてから、自分から「行ってみようかな」と言ってくれた日の事を、今も忘れられません。
自分で朝起きて、ママさんの紹介してくれたアルバイトに出かけて行きます。
ひとつ1つが前進で嬉しい出来事でした。
息子の表情が明るく、生き生きと変化し、来月3月からは正社員として、会社に就職することが出来ます。
自分で考え、自信を持って前に進むこんな日が来るなんて、思ってもみませんでした。困った時にママさんに電話しては、心が落ち着きました。これからは私達親も、息子と向き合い、理解し、見守ることの大切さを教えていただきました。本当にありがとうございました。深く感謝いたします。」と書いてありました。
青年と一緒に教室に入ってきたお母さん。
泣き虫のお母さんでした。死にたいと言っていた青年でした。今、目の前の青年は明るく穏やかな顔をしています。3年間の青年との日々でした。ひとつの卒業式でした。