通信制高校ですから、いろいろな生徒がいます。

今年卒業したパリオリンピックの代表強化指定選手になった生徒のように、自らの夢に向かって高校時代を過ごす生徒もいます。

 

通信制高校は毎日授業があるわけではありません。

スクーリングといって、決められた時間、対面授業をします。

この時が私にとって、生徒と触れ合う大切な時間です。

 

時には白板を使い、時には横に座り、教科書を見たり・・

夏目漱石の「こころ」で、「私」と「k」の授業も、いかに短い授業の中で、その核心、テーマに踏み込むか、生徒たちの表情を見ながら進めるのも面白いです。

英語もしますので、英語と日本語の違いを最初にしたりして、日本語が話せれば英語は難しくないということを伝えます。

 

私のスクーリングが終わると、一人ひとりと話す時間。

 

数学をみていた時、一人の生徒の横に座ります。

「小学校2年から不登校だった。勉強、理解しようと思ったけど

無理だった」と言いました。

 

足し算、引き算、掛け算、割り算

Xとは何?2x・・チンプンカンプン、

数の世界の入り口から入れません。

 

どの学問の世界から入るにしても、生徒たちの今の心の世界をつかまないと1歩が前に出ません。

今週は保護者会です。

お母さんたちと一緒に生徒に寄り添う時間です。

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