彼との出会いは中学2年

初めて「不登校」という子どもに出会った。

毎日、学校に勤務する前に彼の家の前まで見に行った。

ゆっくり彼との出会いの日を準備したかった。

小学校から不登校気味。

中学1年は不登校。

 

初めての登校は土曜日、

誰も教室にいない全校集会の日。

彼を教室に連れていく。

「これがあなたの机」

ゆっくり座る。

クラスの子ども達が教室に入ってくる。

「おー、久しぶり」

仲間が声をかける。

 

教室に入り、中学時代が始まった日。

中学2年 3年。

高校に進学。

いろいろなことがあった。

そのたびに支えた。

高校を卒業。就職。

その年から母の日のプレゼントが届く。

 

結婚して、家を建て、子どもが生まれ、今はその子どもが花を

選んでくれる。その子がもう小学生になった。

 

今日は、また24回目の母の日プレゼント。

教師として実にうれしい日になる。

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