今回は、コロナ禍の不登校のテーマでの取材でした。私たちが20年間で向き合ってきた子ども達。子ども達の気持ち、心、思い・・みんな違います。ゆずりは学園は海や森や仲間たち作りのもうひとつの学校です。一度しかない人生です。家にいることが求められるコロナ禍の今です。でも、学校に行きたくてもいけない子どもたちは、全国で18万人。この子どもたちをそのまま家の中だけの人生にしてはいけないのです。好きで不登校になっているのではありません。必ずトンネルの向こうには、出口があります。子どもや家族や置かれた環境によって違うけど、必ず解決の道はあります。

発達障害の子どももいます。こだわりが強い子や、何とか個性に向き合って、社会の中に進む子、苦しくて一歩前に踏み出さない子もいます。どのようにその一歩を支えるか、子どもによって、本当にさまざまです。人間では出来ないことが多くあります。自然環境に囲まれたフリースクールが、彼らの社会への、また家族構築の支援のひとつになってくれたらといつも思っています。

 テレビカメラは回ります。個人を特定されないためにさまざまなところで、配慮されます。

子ども達は、学習の後は、トトロ「登人路」の民家に活動場所を移し、スエーデントーチで火をつけたり、焼き芋を楽しんだり、テントの中で遊び、海で流木や貝殻を集め、クリスマスツリー作りに使います。森の中でのブランコ、追いかけっこ、バスケット場にもどり・・・といつもの活動にカメラとマイクが付いていきます。

 コロナ禍で不登校になり、ゆずりは学園に入学してきた一人の子どもに、カメラはついていきます。

今まで、中京テレビ、名古屋テレビの取材がありました、今回のNHKテレビは初めてです。

 カメラマンの方が「カメラ持ってみますか」と言われましたので、提げてみました。8キロあるのだそうです。重いです。これを肩に抱えて、海岸や森の中で子ども達を追いかけてみえたのですね。

 そう思うと、このブログを読んでくださっている方々がそんなカメラマンの方の映像の向こうが見えるかもしれません。

またマイクを持って子どもたちを追いかけているマイク君。「僕も同じような思いがありました」と話してくれました。「大学に行ってやっと自分の道を見つけましたから」と。

 17日木曜日、夕方の「まるっと」での放送。観る人によって、さまざまな感想はあるかと思います。

不登校は決して悪いのではありません。自分探しの時間です。好きで不登校になっているのではありません。コロナ禍で、相談は増えています。フリースクールが無料であったら、もっと多くの子ども達が、それぞれの進む道を見つけて社会に出ていきます。

 学校現場から飛び出して、もう一つの学校を作りました。映像で観ていただけたら嬉しいです。