編集手帳〜すさまじい距離を飛ぶ渡り鳥への 驚きから生まれただろうか。

津軽半島を舞台にして 各地に広がる俗信がある。

雁は木片をくわえて飛び 疲れると海に浮かべてそので羽を休める

飛来したら浜辺に木を置いて 南へ旅を続け 

春には同じ木をくわえて 北へ帰って行く

浜に残った木は 冬を越す間に死んだ雁のものである

人々はそれらを集め 風呂をたいて悼んだ

これを 「雁風呂」〜がんぶろ と言う