かなり多くの予算が高校無償化に出ることが決まりました。

でも、同じ高校生ですが、通信制高校には関係ありません。学校が嫌で、通信制高校に転校してきます。学校の先生によるいじめもあります。また学校の先生の資質に疑問を持って、通信制に通う生徒もいます。同じ高校生ですが、今回の予算には、入っていません。

 なぜなのでしょうね。現場の学校では、全生徒に情報機器を無料で充てることも決まりました。視聴覚室にパソコンが導入され、パソコンの機器が新品で導入されたのは、私が現場にいたときですから、もう40年も前だったでしょうか。当時はそんなにパソコンが出来る先生もいないので、視聴覚室もそんなにいつもにぎわう授業ではなく、1台何十万のパソコンが十分に機能せず、古くなって廃棄。また新しいパソコンに。それがスマホの使い過ぎによる目の障害も懸念されている現在、生徒全員に情報機器を与えることに、現場では「今でさえ、そんなに使用できていないのに」と疑問視する声があがっています。企業が儲けるだけです。今回の大学記述式見送りにはなりましたが、この採点に国がベネッセグループの学力評価研究機構が受け取る5年分の受注は約61億円でした。家庭を崩壊させると思われるIR検討企業から、衆院議員の政治家に内閣府のIR担当の副大臣だった時に、巨額のお金を受け取ったとかのニュースも出ています。

 本当に必要なところに、税金が行くべきです。国がどういう方向に向いていくのでしょうか。

高校生すべてに無償化なら、まだ分かる。でも通信制高校に通う生徒は、自分でバイトしてお金が稼げる、だから国からの支援は要らない。公立の高校に通う生徒、私立の高校に通う生徒。中には裕福な生徒もいます。親の金で贅沢に暮らしている生徒も当然います。親が経済的に豊かな家庭なら、今回のような無償化の恩恵はなくてもいいのではないかと思います。