家族のあり方は、難しいです。子育てのマニュアルも、全ての家族に当てはまるものはありません。でも、こうなってほしいと思う理念があれば、全て正解ではないとしても、子どもを社会に出す方向には、持っていけるように思います。

 母親が毅然とした態度で子どもに向き合うことは大切です。また父親も同じです。母と父がいて、家庭が出来上がっていきます。家族になっていきます。

 夜、11時過ぎまで、子どもと話します。母親が電話をしてきます。またしばらくして、父親が電話してきます。ゆずりは学園は、宿泊施設は持っていますが、寮母さんがいるわけではありません。

 今回などは、突然の電話でしたが、緊急を要しましたので、警察、または病院の選択ではなく、ゆずりは学園に連れてくることになりました。

 母親が好きなのに、母親に暴力を振るいます。もう何回も同じことが起きています。その都度、警察沙汰になります。母親も子どもが好きなのですが、暴力は怖いです。

子どもは要求を呑んでくれないと力によって、お金を要求したり、家を破壊します。

「それでも、お母さんが好きだといいます」

「お金が欲しい」と言います。

ゲームへの課金は増えてきています。

競争に負けてしまうから、「ガソリン」を買わないとと言います。

横でスマホに写し出されるゲームを見ました。車がスピンしながら、競い合っています。何人が参加して、何番だと表示されています。

「お父さんも会社から帰ってくるとやってるよ。これもお父さんがやっていたから、覚えた」と言いながら、手と目はスマホの車に向けられています。すごく真剣です。

そのゲームが一段落したら、やっと心が現実に戻ってきました。

ゲーム障害からの回復はとにかく、難しいですね。

「やめなさい」の言葉は、逆効果です。

スマホの解約も難しいですね。

「家族が壊れそうなんだ」と話してくれました。離婚問題は、親も子どもも辛いです。

 

 時には警察から電話があることもあります。母親から電話があることもあります。

ゆずりは学園の先生が受け取ってくれたら、ゆずりは学園に渡すけれど、受け取ってもらえないなら、拘置所に連れていくといったケースもありました。そのケースも深夜ではありましたが、警察署に出向き、書類を書き、生徒をしばらく宿泊させ、面倒を見て、落ち着いたら、時には家族に、時にはそのまま会社にと受け渡す時まで、面倒を見ることもあります。寮母さんは、ゆずりはのママです。