今日の中日新聞の1面に掲載されています。「無理せず実践に期待」は私の意見です。

すべて画一的で、全員同じ教育の日本教育の課題は、いろいろなところで指摘されてきました。

斉藤先生の「通知表のない学校」もそうです。苦手な点を教師が丁寧に指導し、誰もが不可能と思っていた跳び箱指導で、斉藤先生が起こした奇跡は、私達教師の勉強不足を如実に指摘された瞬間でした。

 現在の日本の教育の問題点、課題はもうかなり長く話題になっています。「多様性」「個性を大切に」というテーマでの研究授業も毎年、どこかの学校で実践されてきています。でも、子どもがそれぞれの意見を述べると、「今はその質問の時間ではない」、教師の立てた授業案が崩れるのを恐れるから、子どもの多様な意見を取り上げる実力がないのです。

 「私だけの授業」は今後、いろいろなところで実践されていくと書かれています。無理せず、その方向にと期待します。何故なら、その上からの方針で、自殺した仲間の教師を知っているからです。無理せず、そして本当に「私だけの授業」が実践できたらと思います。

 記事の中で「上級生が下級生に教える」のところがあります。私たちのゆずりは学園では、高校生が小学生に教えています。無理なく実践できています。

 「もぐらたたき」の日本です。「出る杭は打たれる」の日本です。他と同じがいい日本です。無理せずにと思います。いくら意見を言っても、採用されることの少ない日本です。でも企業の中には、社長、課長など関係なく、フラットで新入社員の意見を聞く会社もどんどん出てきています。

「多様性」を見つける人が大切です。どの意見が確信に近づくか判断して、授業することが大切です。いろいろな考えを持つ子どもを大切にしてほしいです。

 「変人」「変わり者」ではなく、「個性」です。オランダの講師の先生の言葉として「子ども達は人間関係の中で、みんな違うという多様性を知り、自分も相手も大事にすることを学ぶ」と書かれています。イタリアの学校のことも書きましたが、島国の日本の伝統を大切にしながら、鎖国時代の欠点はなくしていかなければなりません。

 「今たくさんの薬を飲みました」とのメール。助かりました。死んではいけません。