岐阜の高校生の自殺事件がありました。

生徒の「素行」に関する指導だと書いてあります。

 生徒指導をする先生は、「生徒指導」の役割がある先生です。私たちの学園に転校してくる生徒さんの中には、この生徒指導の先生とのトラブルもあります。

「よく話も聞かずに、勝手に僕が悪いということになった」

「廊下で会うたびに、まだ学校にいるのか」と言われた。「確かに先生に悪態ついていたのは悪いけど」「友達と悪ふざけしていて、でも転校を勧められたのは、自分だけ。」「学校の先生の子どもは守られているなと感じた」「母子家庭だと、先生は最初から親の指導が悪いと言ってくることが多いような気がする」「父親が前に出ていくと、先生は静かにおとなしくなる気がする」「本当に怒って指導してくれる先生はいなかった」「担任の先生は、生徒指導の先生の言う通りになる」

 生徒指導は強くて、生徒に向かい合うことが出来る先生の方が多かったように思います。

私が最後に勤めていた学校でも、校内暴力が問題になっていました。殴られる先生もいました。

その度に、私が生徒と話をしました。生徒の家にも教頭先生と行きました。

「悪いことは悪いです」でも、理由も必ず聞き取ります。殴りたい気持ちはわかる。でも殴るという行動に出る前に、考えさせることを繰り返しました。先生に謝ることが出来た生徒もいれば、どうしても先生が悪いと謝らない生徒もいます。先生の気持ちと生徒の気持ちが一緒になるなんてことはありません。真剣に考えてくれる先生ならば、問題は解決の方向に向かいます。先生と、保護者の間に立つ人がいると、問題は大きくはなりません。生徒を信じて、より望ましい方向に向かうように、まず生徒ファーストがいいと思います。先生は生徒をどうあるべき方向に導くかが大切です。

 運動場で暴れる生徒がいました。私に向かって「お前も俺を裏切るのか」と叫んでいました。

「先生はあなたの味方です。その金属バットを置きなさい」私が、このフリースクールを始めるきっかけになった事件です。

 「先生の声だけは聞こえたよ」と後にその生徒が言ったことばです。

生徒指導は難しいです。でも私達、先生が、大人が子ども達を導いていかなければ、誰が導いていくのですか?

 難しくても、現場にいる先生方は、努力してほしいと思います。指導に困難さはありますが、先輩の先生方に協力してもらってください。生徒の行動には問題点もあると思います。でも、生徒をより良い方向に導いていってください。