今日の中日新聞に卒業式の記事が掲載されました。「学校に通えないことで、日々苦しみ、途方に暮れて生きている親子がたくさんいる。・・・」と謝辞を述べて下さった母がいます。また今日はもう一人のお母さんから、一通の手紙が届きました。

「今まで、卒業式が来る頃、入学式が来る頃、桜を見るとすごく腹が立ってた。私も息子も桜が大嫌いになった。全部散ってしまえ、土砂降りになってしまえ、みんな息子みたいに卒業式も入学式も参加出来なくなってしまえと願ってた。それが先日は素敵な卒業式、私達親子にとっては初めての卒業式、一生忘れない思い出になりました」
  とても素敵な生徒でした。小学校時代の悲しい出来事、悔しい出来事、中学校の対応の不味さもありました。
 学園に入学して、暫くは学校は彼にとって居心地の良いものではありませんでした。スタッフに対しては、心を開くものではなく、いつも尖っていたように見えました。でも、卒業の時には「ママさん達から得た優しさを弱い立場の人達に捧げるような温かい人間になってくれるだろうと思います。」とあるように、長く苦しい学校生活の最後に、彼自ら掴んだ彼自身の、彼の良さを自分で信じたことの「自信」があったと思います。
 学校は「楽校」であって欲しい。子ども達の居場所としての2020が始まります。