東西南北 〜 一行詩のささやき

・いつのまにか冬と話している空

・秋の影法師が湯船に腰を下ろす

・凍りつく朝の雲を筆でなでる

・薄氷の下に春の歌

・今日の宿を探しに 雲が地球を散歩する

・そろり そろりと冬の殻を脱ぎ捨てる

・ぼくだけの東西南北をポケットにしまう