朝の雲 〜 一行詩のささやき

・横目で通り抜ける冬が道を横切る

・壁の広さを目で測り 壁の白さに手で触れる

・と と と と 戸を開ける窓の雪

・雨の雫が折り重なって地球に響く

・月明かりが波を押す音を静かに見る

・太平洋の水をバケツで汲み取る年数を数える

・雪雲に追いかけられる漁船が ひたすら走り続ける黒い海