一人のお母さんが言いました。

「先生、子どもを家から追い出しました。」

本当は、子どもを思い、心配し、かわいいのです。でも、まともに顔を見ると、なんか怒れてくると言います。「やきもちをやいていると思います」と言います。思えば思うほど、歯車が逆に回ることもあります。

自分だけを見てほしいと思うことも、よくわかります。これは、子どもに限ったことではありません。大人だって、そう思うことはあります。英語では「Look」注目してほしい時です。「ここに私がいる」と体を小さくして泣いている子ども、傍にお母さんがいてほしい時は、他の誰が手を出しても、小さな体は動きません。母と子どもがうまくいかないときはあります。電話の向こうで、母と子がけんかをしているのは、今までも多く経験しています。間に入って、私はただ時間を過ごし、タイミングを探ります。電話口の向こうで、子どもとつながる時間を待ちます。母親とはけんかしながら、私の言葉を待っている子どもの様子をただ待ちます。

「子どもが親を家から追い出す」ことも、これもよくあります。家から追い出された親は、車中生活をするケースもあります。家庭内では、「殺される危険」があるからと、親が家から出ていきます。

 そんなケースでも、必ず元の家族にもどります。

親が子どもを殺す、反対に子どもが親を殺す。そこまでにいかないように、家族の心をつなぎ留めなければなりません。

 今日は保護者会でした。真剣な保護者の方ばかりです。コロナ禍での2020年、大きなイベントはほとんど中止でした。思い出は本当に少ないです。来年は、可能な限り、感染予防に気をつけて、子ども達の大切な1年を作りたいです。

 母のいない子もいます。父のいない子もいます。

けんかしても、憎みあうことがあっても、家族がいるのです。

穏やかな春のような日でした。コロナ禍での保護者会、卒業式の話、花束作り、青空ドーム卒業式、新しいイベント、今年の乗馬体験、美容体験、ビジネスメディア体験、わくわくする時間を作りたいですね。