「家に帰りたくないと言って、家出をした息子。
その日から2年と半年。息子の気持ちがわからなくて、毎日、泣いていました」と母からの手紙。
親子でも気持ちがわからない時はあります。
何も話してくれないと言います。
思春期もあります。
もう一人のママさんも同じです。
そんなに子どもたちは簡単に心を話してはくれません。
ゆずりは学園に入学して初めて、私が「ママさん」と名乗っているのですから。
出会いはみんなゆずりは学園です。
卒業してからも傍に寄り添っていた青年です。
彼の場合は、自動車学校でのアクシデントが大きく影響してました。教官の保身で、彼が一方的に責任を取らされたのです。
でも、彼がそのことを話してくれるまでに時間がかかりました。
聞いても、心を閉ざします。私のところからも家出をします。
連れ戻してもまた家出をします。
じっくり、落ち着いてから聞き出した事実。
大人の保身。
彼が自動車の恐怖と戦った日々。
教官の指示だったのに、従って事故を起こした事実。
教官と会社関係者がゆずりは学園に謝りに来ましたが、
会おうとはしませんでした。
恐怖が収まるまで、待つことにしました。
再スタートはいつかは見守るしかなかったですね。
自動車学校に行くタイミング
ドアノブにいつ彼が手をかけるか?
私の最初の本にも書きましたが、
外に出るタイミングを間違えると、また長い部屋の中に
なります。
一緒に自動車学校に行った日。
免許が取れた日。
多くの想い出があります。
一回り大きくなって、本当の家族のもとに戻っていきました。