不登校の数は、増えています。特にコロナ禍の後は、更に増え続けています。相談に見えるのも増えています。民間のフリースクールの数は、そんなに多くありません。私たちが始めた時に、フリースクールの名前がついているところに、最初の本「もうひとつの家族 ドアのない部屋から」フリースクールの6年間をまとめたものですが、その案内を全国の800か所のフリースクールに出しました。

 でも、住所にその存在がないという、400以上の宛名不明のはがきが戻ってきました。

つまり、全国で約半数が「子どもが不登校だったけど、もう中学を卒業したから閉じた」といった、不登校の保護者が開いていたフリースクールの閉所でした。

 コロナ禍で、ますます不登校は増えています。そんな思いを発言欄に投書しました。

「不登校 居場所増やそう」というテーマです。

本当に困っているのは、当事者です。「今の学校に行けなくなった」「、もう進級できないと言われた」

「スマホのいじめがどんどん増えてきている。学校に行くのが怖い」「既読がつかないと、また何を言われるかわからないから、お風呂にもトイレにも、またベッドの中にも持っていく。疲れた」・・・・

 民間のフリースクールは、どんどんつぶれていきます。この間も名古屋の知人がやっているフリースクールが閉じました。経営がコロナ感染の影響で、もう無理となったのです。

民間のフリースクールには、公的な支援はありません。

NHKテレビにも、12月17日、私たちのフリースクールの様子が放映されました。自分が苦しい時、ただ学習のみを求められるのも、辛いことです。学習の遅れは取り戻せます。しかし、心が安定な状態にならなければ学習の状態は出来ないのです。心の中の、とげを抜かなければ、次には進めません。

高校生の転校は、学校サイドの締め切りがあります。いつも思うのですが、ぎりぎりまで悩んだ後、この転校の締め切りに間に合わないのも、辛いです。

 学校以外の居場所はあります。諦めないで、必ず自分のありのままを受け止めてくれる場所はあります。家の中から、出てきてほしいと思います。