在籍している子どもの学校の先生が訪問しました。初めて訪問したので、ゆずりは学園の場所を間違え、事務局の方に来ました。海と森に囲まれたというのに、住宅街に行ってしまったと不思議に思われて、電話があり、やっと学園に到着されました。フリースクールに通っていて、一度学校にもどりたいと言う希望で、学校にもどした子どもが、再びフリースクールに戻ってきました。またゆっくり、学校に戻りたいと思うなら、戻ればいいし、戻りたくないというならこのまま中学、高校、大学の部に属せばいいのです。子どもと家族と話し合いながら彼らの居場所を提供しています。

 この最近、不登校が増えてきたと言います。学年に10名以上は不登校がいるという学校もあるそうです。私達の学園は通信制の高校でもありますので、東三河の高校にも説明に伺っています。

中には「うちの高校には一人も不登校はいません」と言う学校もあります。そんなわけはないといつも思いいます。全員生徒が心を持たない人ならば、可能性はあります。生きている子ども、生徒なら、必ず何か信号を出しています。体調不良の連続が、いつか退学となり、そのまま家にひきこもるケースを多く見ています。ひきこもりの経験を持つ人たちが

「今日も私は生きています」という情報誌を出版したというニュースが流れていました。

訪問された先生方に、

「小学校だからまだいいのではなく、小学校からの不登校はどんなに重いケースか」を話しました。

子どもたちは好きで家にいるのではありません。家族からの目、親類からの目、言葉、社会からの目、言葉すべて気にしながら、生きています。生きているならまだ救えます。彼らには、家族以外の仲間が必要です。居場所が必要です。今を生きてほしいと思います。必ず道はあります。