私たちの学園の一人の先生のところに、テレビ局から電話がありました。中村先生が銃撃されたとの報告でした。もう何年も前から、中村医師を豊橋に招き、講演の場所を作り、またいろいろな施設にも一緒に訪問されたとのこと。明日の葬儀に出席されるとのことです。

 福岡の200年前から続く伝統手法の山田堰の作り方で、アフガニスタンに多くの用水路を作られた中村医師。

薬や医療で救うより、「水」がもっと大切だと、多くの時間をアフガニスタンの人々のために、尽くされていた先生。砂漠を緑いっぱいにした先生。自分でユンボを運転していらした先生の姿がテレビに流れます。アフガニスタンの22万人の人々の雇用。1600個の井戸を掘り、「水」を砂漠にもたらせた先生。一人の医師が、この世界のたくさんの課題を解決の方向に持っていく意思の途中の死でした。本当に残念でなりません。

 中村医師の言葉に「何もしなくていい。1年寝ていて下さい」と言う言葉があるそうです。

ボランティァの若者が「何をしたらいいですか」との答えだそうです。

大きな岩を先生自ら運ぶ姿も観ました。「自分でやるべきことを見つける」のが、進むべき道なのだと思いました。吉永小百合さんのメッセージもテレビで流れました。

本当に大切な人が殺されました。新幹線殺人の加害者に、無期懲役が下されました。大切な人を殺して、「警察から出たら、また人を殺す」と言っている加害者。自分は死ぬのが怖いと言って、殺された遺族の方には謝罪もありませんでした。豊田市の高校生の加害者もまだ捕まっていません。人が人を殺す。悲しい、そして怒りの矛先も見えない事件が多くあります。

 「守れなくてごめんなさい」とアフガニスタンの人々が福岡空港に立つ写真が載っていました。

理不尽な死に、言葉が見つかりません。