この文は、内海 聡医師の書いた「精神科は今日も、やりたい放題」という書物の中にあります。

パワハラもセクハラもいじめもあります。せっかく会社に就職しても、そうした被害に遭い、また再就職を探します。何故なんだろうといつも思います。「ママ、こんなに我慢しないといけないの?」生徒たちは言います。

無理する必要はありません。また再就職を支援するために、新しい会社を探します。

 病院でもありました。看護師を目指して入ったのに「無視されてもう苦しい」と言います。

また、病院では薬についても、多くの問題がありました。生き辛い生徒が、ひとつの病院に通っていました。26錠の薬を投与指示されました。気力も生気も何もありません。口から淀を流し、失禁し、歩くこともままならない。減薬を求めました。すると、「前の病院の医師は、大学の先輩。その先輩が処方したのだから、減薬は出来ない」と言いました。

結局、私と生徒が話し合い、とにかく少しずつ減らしていこうという結論になりました。会話ができるようになりました。まっすぐ歩くことが出来るようになりました。失禁も解決しました。

 車に乗って、学園に通っていた青年が、投薬された後、もう車に乗ることもなく、今はバスで病院に通う日々になっています。

 内海先生のクリニックに転院した患者さんの約3分に2にあたる患者さんが断薬に成功し、症状も改善したとあります。薬物療法の無意味さが書かれています。そして何よりも「病気ではない、性格的側面が強い」と書かれています。

「安全な精神薬はありえない」と書かれています。「抗精神病薬、抗うつ薬、抗不安薬、睡眠薬、気分安定薬」多くの薬剤の副作用のため、気力が低下し、ほとんど寝ているような状況の患者が40パーセント以上にのぼるとも書いてあります。

 発達障害は病気ではありません。この考えでずっと支援しています。薬は必要ないといつも言っています。周りの人が理解してくれたら、住みやすい居場所は必ず見つかります。

 こうしたきちんとしたカウンセリングをしてくれる精神科医は、きっと日本でも少ないと思います。本当にそう思えます。

 海と森と仲間たちのゆずりは学園です。

宿題もありません。ただし通信制高校に通う生徒は、残念ながらレポートなるものはあります。

イタリア人の記者の言葉のように、「始業式も担任もいない。」

日本の何かが子ども達を苦しめているのは確かです。

今、ニュースで上野厚労政務官が辞職したと伝えられていました。茂木経済再生相が後援している企業に国から補助金2900万円もらい、彼も約500万円もらったとの新聞記事(8月25日)があります。でも、これはニュースにも何にもならなかったですね。

 神戸学院大学教授の上脇博之先生も「赤字企業による政治資金規正法違反の献金を受け取り続けた責任は重い」と言っています。

 上野政務官のことも、秘書が録音したことがこのケースを社会に出すことができたわけです。

パワハラもセクハラもいじめもあってはいけないことです。あおり運転も同じです。

子ども達に平和な世界を残したいですね。

争うこともなく、競争させる日々ではなく、その人が無理することなく、自分の中の才能、能力を生かしていければいいのにと思います。