言語って簡単だよ、すぐ分かると言う子どももいます。3か国語を話す小学生もいます。また一方で、海外で生まれ、日本に移ってきたばかりの子どももいます。本人も家族も日本の高校に進みたいという夢を持っています。

 しかし、教科書の文字も先生の話す言葉も分からないと言います。学校にもなかなか行きたくなくなりました。小さな時から、日本にいれば、まだ分かりますが、中学になってからの海外からの転校では、漢字の世界は、苦しい毎日です。

 親は仕事の関係で、何とか日本で働かなければなりません。自動車も持っていません。そして子どもも日本で生きていかなければなりません。言語を覚えられる子どもは何とかこの言葉の壁を乗り切ることができると思います。しかし、どの子もみんなそうではありません。

 こうした子どもを日本の高校で勉強させたいと思う先生から、相談が入っています。

私は英語と日本語しか話せません。日常会話なら英語も大丈夫ですが、専門的な社会、地理などの用語などになるともう辞書を使わないと無理です。

 海外から多くの子ども達が来ています。私たちの学園にも、7人の生徒がいます。文化も言語も違います。日本の文化がまたは日本の考え方が分からないし、ましてや単語、ひとつひとつ日本人でさえ理解できない言葉もこれからはさらに増え続けてきます。

 子ども達をどう支えていけばいいか、また次の局面に入っています。