東北大震災の支援を6年間していました。その関係で、ゆずりは学園の近くの農家さんとも、もう長い付き合いになります。次の作物に移る時などは、「今日 畑をつぶすから、採りに来ますか」といった調子です。早くから、時間が決まっているわけではありません。もうトラクターが動いているのです。早く行動しないと、私達にとっては大切な野菜がトラクターにかき回され、土の中に沈んでしまいます。今日は子ども達はもうひとつの学校にクリスマス会で、教室にはいないため、スタッフさんと急いで畑に向かいます。

 北海道のキャベツ?というのでしょうか、直径30センチ以上もあり重さも6キロ以上もある大きなキャベツが、あちらこちらにあります。もう規格品は収穫した後ですから、規格外のキャベツとなりますから、大きさもかなりあります。「甘くてやわらくて、おいしいですよ」と言われます。その横には、寒キャベツというスーパーなどで、よく売られているキャベツがあります。そこの畝は、手つかずの畝ですべてのキャベツがそのままです。今から収穫すれば当然収入になるのです

  台風があると、中国との協定で、野菜が多く輸入されるのだそうです。

そうなると、ひと箱、箱代でも100円かかりますが、その箱代金も出ない状態になり、野菜は収穫すればするほど、赤字になるのだそうです。「キャベツは安いよ」と言う声をよく聞きます。

 台風被害があると、中国との協定があり、すべての県がその被害になるのではなく、日本のどこかの県では、多くの野菜があるのに、こうした協定があるため価格の暴落になるのだそうです

農薬がきちんと制限されている日本に比べ、制限があまりなされていない国からの、大量の野菜が、3年間は確実に輸入される仕組みです。今年も大きな台風がありました。またまた日本の野菜が売れなく、海外の野菜が多くのスーパーで売られているのが分かりました。

 作っても売れなく、赤字ばかりの生活。安全でおいしい野菜が、目の前にこんなにあるのに、機械でかき回す虚しさ、悲しさがありました。