いじめをいじめと判断できるのは、大人であっても教師であっても、難しいことだと思います。子どもたちと話していても、「それがいじめだと思わなかった」「親には話せなかった」いろいろなことをされても、いじめだと外部の人が思っても、時に「ただの悪ふざけ」だと言う子もいます。

 今の日本のように、経済が安定しない現状では、親は必死に働かなければならないです。余裕の人なんて、ほんの少しです。二人の子どもたちで始まったフリースクールです。彼らの居場所作りには、いろいろな条件が必要でした。学校の鐘が聞こえないところ、多くの同年齢の生徒たちがいないところ、静かなところ、敷地は出来たら、広く、そして自然環境を備えているところ、周りに民家が少ないところなど。2時間に一本という交通の便がやや悪いのを除くと、ゆずりは学園は環境面ではそろってきました。

 でもまだまだ、しなければならないことが多くあります。生徒たち、子どもたち、青年たちの支援の中で、こうしたいじめを少しでも減らすのには、多くの学校現場、社会の協力が必要です。

 かなり時間を経て、「そう言えば、・・」と言う子どもたちをもっと早期に大人が家族が教師が見つけることが大切です。