いじめ件数は愛知 26846件 岐阜 8394件 三重 3267件 合計38507件これは昨年度のいじめ件数で、文科省から今日発表された数字です。

 学校でのいじめは、保護者にはなかなか分からないことが多いです。やさしい子ほど、家では何もないように行動します。お金を友達から持ってこいと言われて、そっと母親の財布から盗んでいた子もいました。子どもの様子をよく見ていると、何となく不思議な動きを示したり、放課になると、教室から急いで出て行ったりと、一つ一つの行動を点から線に結ぶと、現れてくる事実があります。私は子ども達の悪口ばかりの職員室は好きではなかったので、放課時はよく教室にいました。チャイムが鳴ると、その教室へ向かうのも早く簡単にできるのもよかったし、生徒の動きも分かりました。いじめは放課時によく分かりました。また体育館の裏側、体育館の道具室、今回の教師による教師へのいじめも理科室でした。特別教室は使用時が決まっていますので、子ども達にとっては時間と空間のあるいじめの部屋になります。

 嘘がうまい生徒がいます。さまざまな質問をしないと、嘘が見抜けません。

学校現場にいた時でさえ、多くの問題を目の前に見てきました。

いじめはなくなりません。まして、それがまた増加の件数として発表されました。

今日も相談者が一組。もう中学校には行きたくないと言っています。

「このままだと、あなたは中学校なんかには行けない」という担任の言葉です。私は、教師によるいじめだと思いました。

 あの事件から3年経ったのでしょうか。「人が苦しむのをみたかった」薬を飲ませて、どのように苦しむのか見たかったと高校時代の仲間に、薬を飲ませたり、知り合った知人を殺したり、「やってみたかった」という気持ちで、殺人をした元大学生に対して、弁護士は「発達障害で、責任能力はない」と無罪を訴えていた裁判です。最高裁は「無期懲役」の今日の判決でした。

 発達障害は個性であって、病気ではありません。しかし、責任能力はないと言うのは、間違っていると思います。この個性は、いろいろな型があります。「人を殺してみたかった」「苦しむのが見たかった」という気持ちに、無罪などは決してあってはならないのです。