「新聞記事をきっかけに、ゆずりは学園を取材、ドデスカなどでの一年にわたる取材、そして特別番組の放送から、もう13年も経つのですね。ゆずりは学園がどんどん輪を広げ、たくさんの人たちが関わるようになっているのを嬉しく思います」・・名古屋テレビの担当記者だった方からの手紙です。

 テレビ朝日系「もうひとつの学校」が全国放送されたのは、2007年9月のことです。特定非営利活動法人になったのは、2008年6月ですから、民間のまったくの個人のフリースクールの時でした。

全てが赤字でした。、施設は増えていく必要性があり、スタッフも増え、前に進むしかなかった時に出版した「もうひとつの家族 ドアのない部屋から」(2006・6月)も大きな、前に進むきっかけでした。

 20年間にお世話になっている人々に、お礼で本を郵送しています。でも、「先生、もう本屋で買いました」という声が聞こえてきたとき、本当に心から嬉しいと思います。

 ワシントンに住む友人とは、もう25年以上も手紙の交換をしています。ポトマック川を散歩している時に出会った教師です。裁判員制度、今回の大統領選挙まで、数々の出来事、思い出、家族の結婚、家族の死など、嬉しいことも悲しいことも伝えあってきました。今回の3冊目の本の出版では、たまたまコロナ禍で、アメリカの大学で教えていらした方が、日本に帰国してみえ、ゆずりは学園にいらした時に本の一部を翻訳してくださり、メールで送りました。

 言葉での理解が、正確に伝わってい行きました。日本語の奥深いところが、英語になりました。

明日はNHKテレビでの放送です。今回のテーマはコロナ禍の中の不登校にテーマが絞られていますので、海と森に囲まれた学校が映像で観られるか、分かりませんが、こんな学校があるということだけでも、伝えられるのはうれしいです。明日は今年度、最後のフリースクール、ちょうど同じ日です。そして愛知県から出ていく生徒のお別れ会でもあります。このブログに掲載されている海、きっとこれからも子どもたちの脳裏に残ってくれると思います。流木ツリー、一人一人が自分のツリーを作って持っていきます。コロナ禍で、多くの方々が苦しんでいます。早く終息されることを祈ります。