取材先で、偶然見かけた私の本。
「海と森に囲まれたもうひとつの学校」
発達障害の子ども達にも寄り添って
第1章「潮風の電話」を読み、そこで泣くわけにはいかなかったから、今、メールで本の注文をしましたと言う電話でした。
書籍は、もう書店にはありません。
もちろん、私の住む町と隣町だけで売っていましたから、そして
もう1年が経ちましたから、すべて戻ってきています。
偶然見つけてもらった本。
コロナ禍で、頼まれていた講演会がふたつなくなり、多くの方々に知っていただく機会が少なくなりました。
そんな中の電話。
3か月も傍にいたのに、十分に支援できなかった青年が昨日、
ここから出ていきました。
それは晴れやかなスタートではなく、
支援できなかった後悔の方が強いです。
部屋に残された会社の制服。
ネームも入っています。
社会保険にも入らせていただいたのに。
めげている私にはその1本の電話で、また前を向くことができそうな気がしました。