「ヨーロッパはとにかく子どもに、きちんと教育を受けさせる権利が強く、親の義務となっています。海外旅行に行くから、学校を休ませるとかは、絶対に出来ません。今の学校では、1日休ませるだけでも、翌日には詫び状的なものを提出。3日以上休む場合は、医師の診断書が必要です。ドイツは朝、学校へ行ったら、朝の会もなく、すぐに授業が始まり、45分を続けて2コマ、20分休憩、2コマやって13時に終わり。給食の時間も掃除の時間もありません。運動会もありません。小学1年生でも留年があります。子どもが勉強についていけなくても、特別に先生が手を差し伸べることはありません。出来ないなら、もう1年やればいい、基本的にそういう教育です。10歳になると、道は大きく分かれ、大学に行きたいのか、それとも手に職を見つけたいのかなど。自分のレベルにあったところを必然的に選ぶようになっています。」

 さらに、スペイン人のお父さんの言葉で、「日本の先生は奴隷のように働いている。だから先生のストレスは大きいと思う。こちらの先生は休んでばかりだね」

 国が違うと、こんなにも違う。前にイタリア人の知人のことを書きましたが、ヨーロッパの教育を聞くと日本の教育の課題も分かります。みんな同じ教科書、同じレベルまで持っていく、個を思うのではなく、みんなに同調を求めるから、歪みも生まれます。

 子を大切にする教育、玉川大学付属小学校で、私が40年前に見たのは、このヨーロッパ方式がすでに取り入れられていたように思われます。

 今日はコロナ禍で、アメリカから日本に戻ってきた素敵な親子がゆずりは学園見学に来ました。

4か国語を話す子どもさんです。でも日本のテストは0点です。だって、日本語の漢字がうまく読めないし、書けないからです。大切な中学時代が始まりましたが、能力の高い子どもに、英語の世界で活動してきた優秀な生徒に、1という評価を与えるしかないのです。

 コロナはいろいろな影響を大きく子どもたちに与えています。

今週はあるテレビ局の取材があります。私たちの子ども達への支援、対応を映像で見ていただくことが出来るのは本当にうれしいです。

苦しむのではなく、今の時間を大切にしてほしい  不登校になっている時間は自分の今を見て、自分探しの時間であり、自分の進む道探しの時間です。

 海と森と仲間作りのゆずりは学園です。