自分から、家を出たのではないですと言う少年。
中学の時、突然一人の男の人が家に入ってきたと言います。
「最初は優しかった」でも、何年か経つうちに、だんだん怖い人になったと言います。
高校に通っています。バイトもしています。でも、そんなにたくさん家に入れることは
出来なかったと言います。
高校を卒業したら、会社に入って、しっかり働きたいと言います。
でも、あの日、家にもっと金を入れろと言われ、「無理だ」と答えると、いつものけんかになり、
「なら、出ていけ」と言われ、仕方なく家を出たと言います。
すると、なぜ家に帰って来ないと携帯に電話が入ります。
それが嫌だったから、電話に出ないようになったと言いました。
「出ていけ」と言われたから、出たのに。
だって、と言います。
「高校生なのです。毎日、学校があります。そんなにお金が入りません」と言います。
「家では居場所がなかったです」
家出の子ども達、さまよえる子ども達。
今、少しづつ、自立できるように支援しています。