2年前に私が失敗した支援でした。入学式に来たけれど、その後再び家の中に。
そしてまた家からも出ず、私のメールにも返信がなく。
それでも諦めることは出来ず、メールの返信はないけれど、送っていた日々。
「明日は、スクーリング。英語のプリントを持ってきてね。待ってます」のメール。
でも、これでまた姿を見ることが出来なければ、どうしようかと思っていました。
夜中に一度メールを見るために起きて、携帯を見ましたが、返信はありませんでした。
学園に着いて打ち合わせ。
いつものぐるりんバスがゆずりは学園の停車場に向けて上がってきました。
「乗っている」 確かに生徒の顔が見えます。こちらを見ています。
2年前に私の手の中から、落としてしまった生徒です。
海の中に沈ませてしまった生徒です。
今度こそ、見失わないように、寄り添っていきたいです。
彼の乗ったバスが駅に向かって帰って行きます。
そのバスの後ろを、一人の生徒が自転車でゆずりは学園に入ってきました。
「I am very glad to see you again]