今、預かっている子どもがいます。でもその日から3日後に、自転車がもう一台増えていました。
どう考えても、一人が二台乗るわけがないのです。
部屋を覗くと、確かに一人います。
今日、そのもう一人の侵入者の保護者から電話がありました。
「元気でいるか」「アルバイトを休んでいるみたいだけど、どうなっているか」
「親から電話しても、電話に出ない」
「メールしても返信がない」
今日は日曜日です。今昼夜逆転の生活を送っています。もうすぐ仕事を始めるようになっていますが、
まだまだ春休みです。
昼過ぎに電話しました。親から、電話があったと伝えました。
「迷惑かけてごめんなさい」
「迷惑かけて申し訳ないから、出ていきます」
と言いました。
私は、あなたの意見が聞きたいから、電話したと言いました。
「僕も複雑な家庭です。妹たちとは一緒に住んでいません。母親は実の母親です。
でも、一緒にいる男の人が怖くて、厳しくて、家に帰りづらいです」
「高校生活はまだあと少しあります。バイトして学校のお金は払っていきたい。家を出たいのです」
大人には大人の自由があります。でも、子どもは自分で好きな生活は選べません。
ひとり、またひとり、家をなくした子ども達が集まってきます。
「ゆずりはに来て,泊まらせてもらって、初めてゆっくり安心して眠ることが出来ました」
「毎日、毎日 ぐちぐち言われていると、どうしようもなく、家にいたくないと思いました」
また、一人増えましたが、寄り添っていきます。見捨てることはできません。