ねむの木学園は、本当に見事な、広大なところです。森に囲まれて、静かな子供たちの居場所です。写真の中には、宮城さんが子供たちと遊んでいるのがいっぱい展示されています。3回お邪魔しましたが、いつもお会いできず、手紙だけ残して帰ってきました。最後にお邪魔したときは、もうすでに体調不良の日々だったとのこと。

 障害児への偏見が強い時代、今でさえそのような偏見が多い中で、宮城さんが1968年、厚生省や静岡県に働きかけ、特例で認められた「養護施設ねむの木学園」を開設。後に、美術館を併設した「ねむの木村」は、絵画・・色がとても奇麗です。私もカレンダーを購入しました。

展示された写真の中には、ずっと子供たちの「お母さん」の宮城さんがいます。

 村の敷地の中には、子供さんたちが作った作品を売っているお店がいっぱい並んでいます。訪問する時が、あいにくお休みだったり、閉館時間に迫っていたり、周りを見て、帰ったり。きちんとゆっくり訪問できたのは、1回だけでしたが、静かにそして素敵な子供たちの居場所、学園でした。全ての子供たちに教育をと国を動かし、子供たちに寄り添った宮城さんの偉業は、この日本の国の、最初の子供たちの居場所作りだったと思います。明日がお葬式とのこと、一人の本当に優れた教育者であり、「お母さん」でした。