「新聞を見て」と突然の電話でした。このゆずりは学園は愛知県です。あまりにも遠い県外からの入学相談でした。でも、会話の中に、「新幹線で行けば、通えないことはない。」と言われます。

通信制でも、レポートもあります。全部ひとりで出来る生徒もいますし、スタッフや私たちが個別指導する生徒もいます。またスクーリングも、私たちの学園まで通わなければならないのです。

 今まで、静岡から通っていた生徒もいます。しかし、今回はもっと遠くからの入学希望でした。

知多半島から通っていた生徒は、始発の電車でも間に合わない時もありました。また、そんな時は、前日に豊橋の駅前のホテルまで来て、当日ゆずりは学園に来た生徒もいます。

 どこかに、もっと良い学校があると思われるからと、他の学校の情報を勧めました。

学習の学ぶ権利は、確保されてほしいと思います。

経済の格差があります。でも、学ぶ権利の格差はあってはならないのです。

今まで、多くの小学校、中学校、高校からの子ども、生徒が通ってきました。そして、ほとんどの学校は出席扱いです。教育機会確保法もありますのに、出席を認めない学校がまだあるのです。教育の現場にある人でさえ、そうなのです。

一つには、担任の知識のなさもありそうです。

「教育機会確保法って何ですか」という教育関係の先生方の中にも、ほんとにいろいろな機会で話すとそんな先生がいます。今回の英語の文部科学省の大臣の「身の丈」発言がありました。

 私達自身、年金暮らしになっています。介護保険がこんなにも多く取られ、年金も減らされ、学園の土地、施設などのローン、賃貸代金、スタッフの給料など、多くのお金が毎月出ていきます。非課税の保護者の方などには、出来るだけ負担をかけたくないし、フリースクール無料化にかけてもまだまだ多く課題が残っています。インターネットで寄付をお願いする方向に向かっていますが。小学校、中学校時代、もちろん高校時代も一度しかありません。

 その学習の学びの時を、丁寧に大切に、「今」を子ども達と一緒にすごしていきたいと思います。10月31日、コウモリマントをかぶって、駐車場を走る子どもの姿を見ると心が安らぎます。