もう長い付き合いになります。

「沓名先生、○○です。あけましておめでとうございます。今回も本当に何とかしようとは思ったんですが、どうしようもなく」

公立の高校では、どんなに何とか支援したくても、どうにもならないことがあります。

数字の世界、点数の世界、評価の世界、人間を点数で評価する世界。

「真面目な生徒です。先生の学園でしか、救えないからよろしくお願いいたします」と、携帯から電話がありました。

 彼が担任から、教務になり、教頭になり、そして校長先生になる長い時間。

「あ、先生、僕は今この学校にいるのです」と廊下に顔を出してくれたり、私がこの学園を設立してから、いろいろな学校で、お会いしてきました。とても良い先生です。

数字での人間の評価、これがある限り、悲しいことは続いていきます。

「今まで、この子が褒められることはありませんでした。」とお母さんが言われます。

学校でも「一生懸命、課題をやってだしてくれているのです。でも、どうしてもテストで良い点数が取れなくて、どうしようもないのです」と言われます。

 覚えようとしても覚えられない子もいます。「すぐ忘れちゃう」と言う子もいます。メモしてもなくしちゃうと言う子もいます。テストになると、頭が真っ白になる子もいます。

「テストになって、友達が鉛筆を走らせている音が聞こえると、もうすべてを忘れて、一問も出来なくなっちゃう」と言います。

 いろいろな子ども、いろいろな生徒がいます。

また新しい出会いになります。