突然の今回のコロナ禍で、世界も日本も大きく変わりました。3月の時点で、転校生が1人もいないのも、16年間の中で初めてのことです。また、国からの給付金で、ホームレスの人々に住居を与え、給付金をもらえるように協力することになったのも、初めてのことです。集合住宅の形で入居してもらうのに防災の様々な設備がいることも、それもかなりの設備費であることも
スタートしてから、次々と知ったことでした。
まるで津波に流されるように、なす術の無い状況にいます。それでも、誰かを助けることができることは幸せです。
またゆずりは学園に宿泊して助成金申請をしています。空き家改修工事への申請を試みて、100ページにも及ぶ申請書類を印刷して「さあ 頑張るぞ」と読み始めて4ページ目、「交付決定前に着手していたら、補助金は出さない」と書いてあります。当たり前でした。
それでも、まだ何か方法はないものかとこのような突然の今回のコロナ禍で、模索しています。ゆずりは学園の部屋から、穏やかな三河湾が目の前に見えます。
三年生の進路相談、卒業生の転職相談、在校生のレポート指導など毎日が忙しく流れています。忙しいけれど、また資金調達の面では大変ですが、でも誰かを支援出来ることは、幸せです。ウグイスが鳴き、ツバメが飛び交っています。この子ども達の居場所を作って、本当に良かったと思います。20年前に私が退職したきっかけを作った1人の青年が、21日の日曜日突然来ました。もう35歳になります。
この青年が校内で暴れなければ、私は穏やかに教員人生を過ごして、今は年金生活をしていたなあと思いました。釣りに来たとのことです。ゆずりは寄付型自販機で、コーヒーをパパさんが買ってあげました。