今日の読売新聞に「あれから」の特集で、掲載されている記事です。

サリドマイド薬害のため、両腕がない状態で生まれた実在の女性を自ら演じた「典子は、今」の映画は1981年に公開されました。

「足を使って冷蔵庫を開け、お茶を飲む。足の指で所をたしなみ、ミシンも洋裁もこなす。」上皇后の美智子様が映画をご覧になった新聞も掲載

されています。「障害」の二文字は本当に重いです。それを一生共に生きるには、自分とそれ以上の他人、社会、世間すべてに数えきれない、もう一つの「障害・壁」があると思われます。

現在は、熊本県で、IT関連の個人事務所を構え、仲間とソフトウェア開発などをされてみえます。子どもさんも独立、ご主人との二人暮らしをされていますが、それまでの道のりは、想像以上のことがあったと思います。

 好きで障害と共に生きるのではありません。事故で体が動かなくなった人たちも多くいます。わが身に起きた「出来事」をどう、自分の中で処理できるのか、精神的に強さが求められます。

 今、ゆずりは学園では、もう一つの「ゆずりはハウス」の建設をしています。

今回のコロナ禍で、普通と違う生活を強いられた人々がいます。生活困窮者の人々への支援も、この10年以上協力の形ではありましたが、

豊橋駅で、毎日食料配布をするボランティアの方たちの手伝いもしています。

 5月連休のあとは、空き家の改修工事に着手、今やっときれいな状態の家になりました。

生活困窮者への住所提供が可能になりました。東京では20代の若者、30代の青年たちが、一斉にホームレスになったと報道されています。

住居は大切です。雨にぬれずに、休める家は必要です。生活保護を受けて、社会へと自立できるまでの支援を、「目も見え、話すこともでき、歩くこともできる」普通の幸せを持つ私たちが、できることのひとつがまた増えました。

誰もしていないことではありませんが、「ゆずりはハウス」の建設は、少し役に立つことができそうです。