私達の学園には小学生から青年が通っています。過去に不登校やひきこもりを経験した生徒もいます。最近はルールや友達との関係で初めから、このゆずりは学園を選ぶ生徒も増えてきました。先日皇室の学習院ばなれが記事になっていましたが、自分で進路を決められることはとても大切だと思います。どこにもルールがあります。自分に合ったところを選び、進むのは初めからストレスのないところを選択できる良さがあります。転校も認めてくれる高校もあれば、退学しか許可しない高校もまだあります。車の中でしかレポートの出来なかった生徒が、今は仲間を作り働き社会の一員になっています。子ども達にその時、その時に応じた対応があれば、どの子も必ず自分の進む道ができると思っています。
この14年、いつも子ども達と社会との接点を探ってきました。フリースクールとして立ち上げた時は、小学生1人、中学生1人でした。2年目12人になった時、学園の周りを道に落ちているゴミを拾いながら散歩しました。話しながらゴミを見つけたら拾う作業は、子ども達との自然なコミュニケーションの場です。森のスクールから海岸に出ます。今度は海岸のゴミ拾いになります。小さな学園の小さなゴミ拾いが、今は毎回1000人もの団体、企業の参加する活動として、この10月4日、5日に行われます。本当にわずかな時間できれいになる海岸を見て、多くの人々の力に驚きと感謝です。第6回の「里海ビーチクリーン」はゆずりは学園から2キロ範囲にある白谷海岸からゆずりは学園前、そして渥美半島伊良湖岬までの海岸清掃になっています。今回はトヨタ会社からは500人来て下さいます。
都市からのゴミ、船からのゴミ、生活ゴミも多く海岸に流れ着きます。スナメリも3300頭生息するという貴重な三河湾をきれいにしたい思いもあります。「気になって」始めた活動は、東北大震災の4年間続いている支援活動も、こうした海岸清掃活動も、多くの地域社会と、このゆずりは学園の子ども達が交流する貴重な場にもなっています。子ども達、生徒も受け付けから清掃の準備とかかわり、豚汁、カレーライス作りにも協力参加します。どの体験も彼らの自分育ての場になってくれると思います。