「この辺でやめておこう」のブレーキが、もうかけられない子どもが増えています。食事も睡眠などの日常行動よりもゲームを優先し、生活が破たんし、家族関係も悪化していきます。「昼夜が逆転し、朝4時ごろ寝てしまうため、学校の始まる時間には、起きられない」といった報告が入ります。
スマホの普及に伴い、また不登校で家にいても遊べるゲームは、今は疾患分類に入るようになってしまいました。すぐキレたり、家族に暴力を振ったりする子どもも多くなりました。
「好きでゲームをしているのではない。他にすることがないから、ゲームをしているんだけど、だんだんやめられなくなってきた」と言います。学習は面白くない、ゲームは面白い。
大人でさえ、このゲームにはまり、月曜日には会社に行きたくないといいます。
脳が動かなくなります。考えることが出来なくなります。冷静に判断することが出来なくなります。人口減少が言われ、10代から65歳が減少している今、また海外からたくさんの働き手が入ってくる日本。本当にいろいろなところで緊急性が出てきています。ながら運転、注意欠陥性の問題、前を見ていなかった、人間が人間として、きちんと物事を考える時間が少なくなり、ゲームなどの時間の方が確実に多くなり、子ども達の成長する時期を圧迫してきています。
不登校からひきこもり、そしてゲーム障害との関連性、5月は、問題が目に見えてくる月なのかもしれません。
「母の日」で幸せな時間を過ごしましたが、同時に子ども達を取り巻く環境の悪化に、心が痛みます。ゆずりは学園の環境を生かして、「ゲーム障害」への対処法を考えることがますます必要になりました。